昨日の【拾得物】の話の続きを少々… 昨日は…我が家の玄関先でバッグを拾い、それを交番に届けた云々の話でしたが…今日は、僕がバッグを失くした話です…
30年ほど前の話になりますが…僕は郊外に【行きつけの寿司屋】がありました… その日は自宅で家族と一緒に食べる寿司を注文…僕が車で受け取りに行きました… 郊外の寿司屋まで出向き、大きな寿司桶を受け取り車に戻り…後部座席のドアを開け寿司桶を入れて…帰宅… 自宅に着いて、後部座席から寿司桶を取り出す際に…あれ？セカンドバッグがない…
記憶を手繰ると… 寿司桶を後部座席に入れようとして、ドアを開ける際に一旦セカンドバッグを車の屋根の上に置き…寿司桶を入れて、そのまま運転席に座って自宅まで帰って来てしまいまして… もう頭が真っ白ですよ… 慌てて、帰って来た道を通り寿司屋まで戻り…寿司屋周辺を探しましたが…ない…
頭が真っ白なまま、その足で寿司屋の近くの交番に行きますと…なんと、もう既に【拾得物】として届けられてましてね… あの時には【神様みたいな人っているんや】とメチャメチャ感激しましたよ… ただ交番では、机の上に僕のセカンドバッグの中に入ってた【あらゆる物】がズラリと並べられてて…おまわりさんから、いちいち「これは貴方の物ですか？これも貴方の？」と執拗に尋ねられました… あの時には【もしヤバい物でも入ってたらメチャメチャめんどくせーことになるなぁ】と思ったことを覚えてます… パンツ高木や変態仮面みたいにパンツでも入ってようものなら【えらいこっちゃ】ですよ…
その後、バッグを拾い届けてくださった人の名前と住所を教えてもらって…お礼に伺いました… あの時に僕の財布の中には４万円ほど入ってましたが(たぶんその金額は拾ってくださった人にも伝えられてたと思います)僕はお礼に２万円を差し上げました… お礼の金額の高い安いより…バッグの中には現金以上に大切な物が入ってましたから、まずは無事に戻って来たことが何より嬉しかったですもん… それ以降…車に乗る際にはセカンドバッグを真っ先に車の中に入れるようになりました…
あともうひとつは…昔々、外出してた際に自宅に電話しなければならなくなり…スマホもガラケーもなかった時代ですから【電話ボックス】に入り電話をかけたわけですが…その際にセカンドバッグを電話機の上に乗せて通話し…用件を伝えたあと、さっさと車に乗り電話ボックスから離れてしまいました… その後に所用をすませ、自宅に戻ってから【電話ボックスにバッグを忘れた】ことを思い出し…もう真っ青ですよ… また車に乗りビュイーンとスッ飛ばして電話ボックスまで戻り、バクバクしながらボックスを眺めると…ちゃーんとバッグが電話機の上に置いたまんまになってました… こりゃもう奇跡ですよね…
人生で二度…こんなふうに【落とし物】したわけですが二度とも神様？に助けてもらった僕… ですから…他の誰かの大事な物を拾った時には、そのまんまの形で持ち主に返るようにしなきゃと心がけてます…
物を落とした(忘れた)のは二度だけですが…人生の中では何度も何度も【心】を落としてます… でも…そのたんび【優しい人】が拾って…倍にして返してくれてます… 人生…なかなか捨てたもんじゃないです…
さて昨夜の田中マネの食堂ですが…一昨日とは全く違う顔ぶれで満員御礼でした… ３週間ほどお顔が見られなかった某全国企業の本部長さんと部下の女性(池田エライザ似)がお越しくださって…僕らは【人事異動があったんかも？】と心配してたんですが、そうじゃなくて一安心… ただ忙しすぎただけだったらしいです…
午後10時頃に皆さん帰られたんで【今夜はもう閉めよか】とマネと話してたら…その日のランチにもお越しくださった某全国企業の福井支社長さんがお越しになり「最後にここに来たかったんです」と… 御本人の異動による【送別会】に出席されたあと、おひとりでお越しくださったわけです… 嬉しかったですね…寂しかったですけど… 支社長さん、しこたま送別会で飲まれたであろうに…思い出を語りながら、またしこたま日本酒を飲んでくださいました… で…御本人が自ら【最後にここに来たかった】とおっしゃりながらも「やっぱりこの店が大好きなんで…まだ少し日にちあるんで、また来ます」と予約を入れてくださいました…
３月は…別れの季節です…
本日の御予約は…ございません…